Grace Norman

Triathlon

アスリート。チャンピオン。看護師。

Grace Norman はトライアスロンで二度、パラリンピックの金メダルを獲得しています。また、陸上競技(T64クラス) では400mと1500mの現在のアメリカ記録を保持しています。

彼女は羊膜索症候群によって、左足と右足の親指を失った状態で生まれました。そして、わずか生後13ヶ月の時に、最初の義足を履いたのです。彼女の父はランナーであり、アイロンマントライアスリート。母は大学で陸上競技に打ち込んでいたという、優れたアスリート家系でした。Grace は幼い頃から健常な姉妹たちについていくようにと育てられました。彼女は家族からの愛情を一身に受け、子どもの頃からサッカーやバスケットボール、ソフトボールといった身体を使った活動に参加してきました。

“両親は、自らに限界を設けず、常に大きな夢を抱き、その夢を追い続けるように育ててくれました。私が自分自身に言い訳することを許さず、代わりに、日々偉大であることを目指して努力するように後押ししてくれました。彼らは私に、現在の私の労働倫理を教え込みました。だから、私は私自身が変わっているとか、障がいがあると思ったことはありませんでした。自分に違いがあることは分かっていましたが、私にとってそれは障害ではありませんでした。”

中学生の頃、Grace はクロスカントリー、陸上競技、水泳に取り組むようになり、高校時代も競技を続けました。高校1年生の時に初めてÖssur のCheetah を受取り、すぐに効果を実感しました。Cheetah を履いてからわずか48時間後に、学区のクロスカントリー大会で通常の5kmのゴールタイムを3分も短縮したのです。

初めてCheetah ブレードで踏み出した第一歩を鮮明に覚えています。ついに両足でスムーズに踏み返せるようになったことが信じられませんでした。その時の感覚を正確に覚えています。何ものにも代えがたいものでした。 と、彼女は言います。"Össur のCheetah ブレードは私のランニングキャリアを根本的に改善しました。初めてこのブレードで走ったとき、私は改めて走ることに夢中になりました。それは私のスポーツのキャリア全体を変えるものでした。"

Össur のCheetah ブレードで、Grace は健常者と競う同州の高校の全国陸上競技大会において、初めて女性の切断選手として出場資格を獲得し、メダルを獲得しました。2015年には米国パラリンピック陸上競技大会の年間最優秀高校生女子アスリートに選ばれました。大学時代には、セダービル大学のクロスカントリーのDivision Ⅱ、屋内外のトラック競技で競技し、"Amazing Grace(アメイジンググレイス)" というニックネームを得ました。大学の女子陸上チームでは、インドアマイルで最速の5:06を記録し、4年生の時にはマイルでオールカンファレンスに出場しました。

"私は自分に何か限界があるようには考えていませんが、それは日々装着している義足のおかげです。義足によって私は他の人と同じようにできるし、私が望むどんなやり方でも、生きやすくしてくれます。私の目標達成を助けてくれています。義肢装具士とは長い付き合いで、いつも助けられています。適切なコンポーネントと、よく適合した義足があれば、日常生活はとても快適になります。痛みや制限について心配することはありません。" と、彼女は言います。

2016年、Grace はチームUSA パラトライアスロンチームの最年少メンバーでした。トライアスロンで金メダル、400m走では銅メダルの二つのメダルを獲得した2016年リオパラリンピックの活躍には、Cheetah が貢献したことでしょう。

2016年、Grace はチームUSA パラトライアスロンチームの最年少メンバーでした。トライアスロンで金メダル、400m走では銅メダルの二つのメダルを獲得した2016年リオパラリンピックの活躍には、Cheetah が貢献したことでしょう。

Grace は2016年のITU パラトライアスロン世界選手権、2019年のU.S. CAMTRI パラトライアスロンアメリカ選手権、横浜ITU 世界パラトライアスロンシリーズイベント、トヨタUSA パラトライアスロン世界選手権で金メダルを獲得しました。世界パラトライアスロン選手権では2022年と2023年のPTS5カテゴリーにおいて連続の金メダル、オープンパラトライアスロン混合リレーでの金メダルを含めると、合計で13個のメダルを獲得しています。

2023年にはパリ、スウォンジー、モントリオール、ブザンソンで開催された4つの世界トライアスロンパラ大会と、サラソタで開催されたアメリカズトライアスロンパラ選手権でも金メダルを総なめにしました。

現在、Grace は2024年パリパラリンピックに向けてトレーニングを続けています。また、救急救命士としてのキャリををスタートすることも楽しみにしています。彼女は現在も第一世代の Össur Cheetah を愛用しています。これは8年以上もの間、彼女がトライアスロン用に選んでいるスポーツ義足です。短距離走にはCheetah Xtend を使用しています。

Team Össur のメンバーになれたことにとても興奮しています。私の人生を劇的に変えた製品について広めていくことに役立つことができます。世界中の若いアスリートたちに夢を追いかけるように促し、障がい者コミュニティに恩返しできることを楽しみにしています。たとえ自分にはできないと思っていることでも、新しいことに挑戦しても大丈夫だということを知ってほしい。時には自分ができることを教え示すために、新しい方法を試したり、開発するだけで十分なこともあります。障害ではなく、能力に焦点を当てるときです。

事実

国籍

アメリカ

切断レベル

下腿

主な出場種目

パラトライアスロン