運動能力クラス
切断者の競技アスリートが、固定膝の義肢を使って競技することを強制されていると想像してみてください。あるいは逆に、高齢のより座りがちな人が、「早い」高機能な膝継手と走行用の足部を使用していると。
義肢に関しては、構成部品の選択は、個人の現在の、そして潜在的な可能性としての、活動性や運動の機能的な能力レベルに対して適切なものでなければなりません。
それぞれのユーザー様に理想的な義肢の構成部品を決定する手助けとなるものとして、「Kレベル」として知られる、4つのクラスへの分類を元にした運動能力レベルが開発されました。すべての義肢を構成する部品は、このKレベルに対応して割り当てられており、義肢装具士は個人のKレベルに基づいてニーズに合わせて正しい部品を選択することができます。
あなたの運動能力の決定
どのようにして自分のKレベルを知ることができるでしょうか? あなたの義肢装具士や医師が、様々な要素を加味して決定します。それらには年齢、体重、体格や切断レベル、率直な特徴、疼痛や何らかの合併症を起こしているかなどが含まれます。あなたのレベルは、現在のニーズや将来に予想されるパフォーマンスをベースとして決定されます。
4つのKレベル分類
Kレベル1:屋内歩行者
義肢の助けで、固定された速度であれば、ある程度の距離の平地での歩行が可能。
Kレベル2:制限のある屋外歩行者
義肢の助けで、ゆっくりとした速度で、ある程度の距離の限られた範囲での歩行が可能。縁石、段差や不整な路面など、低い環境中の障害物であれば、通り抜けることができる。
Kレベル3:制限のない屋外歩行者
義肢の助けで、様々なたいぶの路面状況でも自由に移動できる。様々な歩行スピードで歩くことができ、ほとんどの環境中の障害物を越えて進むことができる。また、義肢に大きく負担をかけずに治療的、職業的、余暇的な活動やエクササイズ活動に取り組むことができる。
Kレベル4:特に高度な要求が可能な屋外歩行者
義肢の助けで、制限なく移動することができ、高い衝撃やストレス、エネルギーレベルにも耐えることができる。歩行する時間や距離には制限がない。義肢は、子供や活動的な大人、アスリートに典型的に必要とされる活動に耐えることができる。